大和ハウス 東京ドーム7個分の土地に巨大データセンター建築構想
千葉県の千葉ニュータウンに敷地面積23.5万平米、延床にして33万平米の巨大データセンターを建築予定。その規模は、約東京ドーム7個分。超巨大データセンター。
建築は段階的に行う予定であり、全15棟が完成するのは2030年。電力も1000MWを供給できる超高圧変電施設も併設する。
データセンターといえば最近の流行である。クラウドシステムの発展やオンラインにより需要はかなり多くなっており、サーバー設置場所のニーズは今後も増加する傾向であることは言うまでもない。
物流施設も同様であるが、オンライン化と配送業は二人三脚で進めてゆく必要があると考える。
物流施設に関しては、ここ数年(10数年か?)で不動産投資額が増しており、また現況のコロナ禍での投資先として更に投資需要が増している。
安定的かつ長期的なリターンを担う優良な投資物件として注目されている。2020年上半期の不動産投資額の7~8割は物流施設への投資であったという話もあるくらいである。
筆者の個人的な考えではあるが、データセンターと物流施設は未だ発展途上ではないかと考える。(無論、オフィスやレジに関してもある程度は同じことがいえるのであろうが)
というのも、今後の物流というのはドラスティックな変化が進む可能性が十分に(というより決まっているのではないか?)あるからである。
クラウドシステムや自動運転技術の発展、またドローンや無人宅配機等が年々進化を続けており、今後は自動化が主流となり業務を行ってゆくことになるだろう。
ハイテク化とは、小型化・効率化である。テクノロジーの進化=必要床面積現象という不動産業にとっては手痛い現実も直視しなければならない時が来るのであろうか。。。
データセンターについては個人的な疑問がある。
電子機器の世界は、もっと早いスピードで進化をしている。未だ電子決済は歴史が浅いにもかかわらず、社会への浸透は早く、また携帯電話など身近なものを挙げてみても、数年前の処理速度と比べ数倍~数10倍に進化している。(私の脳は劣化するばかりであるが)
データ管理で重要なのは、処理速度と通信速度である。つまり、今後はこれらにつき、無論格段に進化を続けて言うのは間違いない。
ストーレージ許容についても同じことがいえる。PCが一般的になった時代には、HDDは数百バイトあれば自慢できるほどだったが、現在ではメモリーだけで数ギガ、HDDについてはテラバイトという当時では考えられない天文学的数字となっているのが現状だ。
同様に、サーバーの処理能力も年々性能があがれば1000台必要であったサーバーが100台、ないしは50台で賄えることになる。
つまり、サーバーも床面積や、それをカバーするパワーの需要も減少してゆくのではないだろうか。進化と共に、必要枠が減ってゆくわけだ。
データセンターに対してマイナスのイメージを持っているわけではない。今後の発展には重要な分野の開発であり、どのように進化してゆくのか楽しみである。
実際に内覧したこともないので、どのような仕組み(物件的に)になっているのか興味があるし、上記の問題点を今後どのようにカバーしていくのか?
物流・データ化・テクノロジーという三本軸をどのように混ぜ込んで、開発を行うのか興味がある。
できれば、内覧をしながら色々話を聞きたいものである。